ノーベル化学賞の吉野氏 旭化成同僚ら「予言者のような人」

記事まとめ

  • ノーベル化学賞の受賞が決まった吉野彰氏を見ようと100人超の同僚が集まった。
  • 同氏の部下は先見性から「予言者じゃないかと思うことがあった」という。
  • 社員らからは「吉野さんに続きたい」「誇りだ」との声が聞かれた。

旭化成、同僚ら「予言者のような人」=社員待望の歓喜―ノーベル化学賞

 旭化成本社(東京都千代田区)の記者会見場には、ノーベル化学賞の受賞が決まった吉野彰さんを一目見ようと、記者を取り囲むように100人を超える社員が集まった。社員らからは「吉野さんに続きたい」「誇りだ」との声が聞かれた。

 1992年から約15年間、吉野さんと研究を共にした同社燃料電池材料事業推進部長の津端敏男さん(55)は、受賞決定の瞬間、涙があふれ出たという。吉野さんを「よっちゃん」と呼ぶ飲み友だちで、「わがことのようにうれしかった」と語った。

 津端さんによると、仲間内で6、7年前から、発表前日に「前夜祭」、当日に「後夜祭」を開いてきた。8日の前夜祭には30人ほどが集まり、吉野さんは例年通り「また来年もよろしく」とおどける一方、「今年は取りたいな」と本音も漏らしていたという。

 2010〜15年まで吉野さんの部下で、「最後の弟子です」と話す松岡直樹さん(43)も目を潤ませた。吉野さんについて、その先見性から「予言者じゃないかと思うことがあった」と話す。

 昨年も会見室で待機していたという諸星圭さん(42)は、「すごい方と一緒に働けて光栄。候補に挙がるだけでも誇らしかったが、受賞が決まりうれしさはひとしおです」と興奮した様子。「吉野さんに続くことを自分たちもしていかないといけない。身の引き締まる思いだ」と話した。

 五十嵐英紀さん(58)は「すごくうれしい。毎年この時期になるといつ取るのかと話していたが、やっと取れた」と笑顔で語った。 

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