東証1部上場の建築資材・不動産販売「ナイス」(旧すてきナイスグループ、横浜市)の粉飾決算事件で、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)罪に問われた同社の前会長兼最高経営責任者平田恒一郎(72)、前副会長日暮清(68)両被告と、法人としての同社の初公判が4日、横浜地裁(片山隆夫裁判長)であり、両被告と同社いずれも無罪を主張した。
検察側は冒頭陳述で、同社が実体のない不動産取引による売り上げを計上したとされる点について、「取引の経緯などを踏まえると、取引主体の双方とも売買意思はなかった」と主張。両被告についても、業績悪化に伴う決算対策としての架空取引の認識があったとした。
一方弁護側は、取引があったとされる不動産の所有権移転登記があったことなどを踏まえ、「実体はあった」と主張した。
起訴状によると、平田被告らは2015年3月期連結決算で、有価証券報告書に架空の売り上げを計上するなどして、虚偽の連結損益計算書を掲載。同年6月、関東財務局に提出したとされる。