防衛省が陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の導入断念に至った検証結果を公表したことを受け、配備候補地だった山口、秋田両県知事らは4日、導入に向けた同省の地元説明が不十分だったと批判した。
陸上イージスは、ミサイルのブースターを安全な場所に落下させるには大幅な改修が必要なことから導入が見送られた。報告書は、導入を急いだ同省が米側との協議と地元説明を並行的に実施していたことを指摘。当初から安全対策に万全を期す考えで地元に丁寧な説明を検討すべきだったとした。
山口県の村岡嗣政知事は並行協議を「不適切だった」と批判。「安心・安全が確保できるかどうかが最も重要。確認が不十分なまま説明がされていたことは大変遺憾だ」と述べた。
穂積志秋田市長も「防衛省の対応は慎重さや誠実さが欠け、進め方が拙速だった」とコメント。秋田県の佐竹敬久知事は、河野太郎防衛相が断念経緯を明らかにした態度を評価しつつ、「十分に地元の安全対策をやって説明すれば納得する場合もあるが、全くなかった」と振り返った。