
このような姿勢では真っ直ぐに立つことができず、体の重心を右や左に移動したり、上半身をフラフラさせたりして、落ち着きのない立ち方になってしまいます。
真っ直ぐ立てない原因とは?では、なぜこのような立ち方になってしまうのでしょうか。その理由として以下の3点が考えられます。
1)日常の姿勢の問題
普段の生活でいすに座っている時、骨盤を後ろに傾け、猫背姿勢でもたれかかっていたり、ゲームをする時などに床に足を投げ出し、骨盤を後ろに傾けて顎を突き出した猫背姿勢で日常生活を送っていると、立った時に骨盤を正しい位置に戻すことができなくなってしまいます。
2)運動量の減少
外で遊ぶ子ども、学校での体育などが減ったりすることで、姿勢維持筋(インナーマッスル)の筋力、心肺機能、バランス機能に重要な感覚受容器や体性感覚が低下してしまいます。特に足の裏には感覚受容器(情報収集センター)が最も多いため、裸足の時期が短く、砂場やぬかるみで遊ぶ経験がなければ正しい姿勢で立つことが難しくなります。
3)ハイハイが足りない
ハイハイをすることで体幹が安定し、股関節や肩関節の動きが獲得できます。しかし、ハイハイを十分にさせず、歩行器などに入れてしまうと正しい姿勢で立つことができません。