大企業とは異なる、中小企業の採用における「介在価値」の役割

第三者の介在で質とスピードを高め、コストが抑えられる

大企業とは異なる、中小企業の採用における「介在価値」の役割
人事における「介在価値」という言葉を、最近耳にするようになりました。本来であれば会社と人の間で行われる募集・応募・採用の流れを、第三者が介在することによって、質とスピードを高め、コストを抑えることを指します。一見すれば、大企業が優秀な人材を採用するためのものに感じますが、今回は「草の根」の「介在価値」について考えてみます。

一昨年、知り合いの会社に、定時制に通う高校生を紹介しました。従業員数名の会社では、いくらハローワークに求人票を出し、給料などの条件を引き上げても、なかなか応募はありません。一方で、定時制の高校は、生徒の就職先を探すのにとても苦労しています。

実体験から語る中小企業の介在価値とは

学校に来る求人票が少ない上、生徒の就職に対する意識が低く、どちらかと言えば学校が就職先を探してくれることを当てにしています。何気なく知り合いの会社のことを高校の教職員に話したところ、ぜひ働いてみたいという生徒が現れました。生徒も会社の経営者を気に入り、無事に就職しました。

そして、今年は自動車整備の会社に工業の定時制高校の生徒を紹介しました。こちらは現在卒業後の就職を前提に、インターンとしてアルバイトをしながら高校に通っています。ただし、高校生の就職には必ず高校を通さなければいけないという規制があるため、いずれもボランティアです。

また、3年前から定時制高校で非常勤の仕事もしています。何らかの事情があって夜の高校で学ぶ生徒たちが、卒業してからしっかり生きていけるように、何とか正社員として就職できないかと考えていました。一方で、付き合いのある中小企業の経営者には、そんな生徒たちを安心して任せられる人がたくさんいます。私が一言口を挟むことによって両者を引き合わせ、採用が成功すれば、まさに「介在価値」といえるでしょう。


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