
英国では先月テリーザ・メイ氏が女性首相として選出されたばかりです。
そして現在米国では、ヒラリー・クリントン氏が民主党の大統領候補に選ばれ、今秋の本選で女性初の大統領となる可能性があります。
しかし、海外メディアは、女性がトップ就任することについて「女性初」というような表現をすることは少なくなっているようです。日本の男女格差の現状
それでは他の分野では女性の活躍はどのような状況なのでしょうか。
世界経済フォーラム(World Economic Forum)という組織は、2015年11月、「The Global Gender Gap Report 2015」において、各国における男女格差を測る指数として、ジェンダー・ギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)というものを発表しました。
本指数は、経済、教育、政治、保健の4つの分野のデータから作成されており、2015年の日本の順位は、145か国中101位でした。
日本における女性の活躍は、グローバルに見た場合にはまだまだ低レベルに留まっています。
平成 24 年 12 月に発足した第二次安倍内閣では、「女性活躍」を政府の最重要課題として掲げてきました。
そしてポジティブ・アクション(積極的改善措置)を具体的に定めて様々な取組を進めてきました。
例えば、中央官庁の本省課室長相当職以上に占める女性の割合、地方公共団体の本庁課長相当職以上に占める女性の割合や民間企業の課長相当職以上に占める女性の割合を高める努力をしています。
その結果、女性の就業率も上昇するなど社会全体で女性の活躍の動きが拡大し、我が国社会は大きく変わり始めており、こうした取組に対して国内のみならず海外からも注目されるようになっています。