今は1人暮らしの方でもコンパクトサイズの土鍋やミニ卓上調理鍋など種類も多数販売されており、1人や少人数でも気軽に鍋料理が楽しめるようになりましたね。
体の調子を整える「酸辣湯風鍋」のご紹介それでは、ここで体の調子を整え、冷え性や風邪予防におすすめの「酸辣湯風鍋(さんらーたんふうなべ)」をご紹介しましょう。まず、えのきだけ、しめじ、椎茸、舞茸、きくらげなど、お好きなキノコ類をたっぷり用意して下さい。野菜は白菜、水菜、もやし、ネギなどがおすすめですが、たけのこやパプリカ、青梗菜、ごぼう、ニラ、豆腐などを加えても美味しいです。肉は豚バラ肉を使用し、塩こしょうで軽く下味をつけておきます。
鍋に鶏ガラスープ500CCを注ぎ、沸いたらお好みの野菜とキノコ類、豚肉を加え、肉の色が変わったら醤油大さじ1杯半、酒大さじ1、おろしにんにく小さじ1、塩少々で味付けをし、水溶き片栗粉を加えてゆるめのとろみがついたら溶き卵2個分を加えます。
深めの取り皿を用意し、お好みで酢大さじ1杯半、ラー油と黒胡椒を各適量入れ、スープを注いでから火が通った野菜や肉を頂きます。取り皿のほうに酢やラー油などを入れることで、辛いのが好きな方は自由に味を調節できますし、鍋のほうに酢を加えてしまうと酸味が飛んでしまうのでこの食べ方がおすすめです。締めはラーメンを加えれば酸辣湯麺になります。
この酸辣湯風鍋は低カロリーで食物繊維が豊富な旨みのあるキノコ類がたっぷり入っているので、スープにもキノコのいいダシが出ます。そして、疲労回復効果の高い豚肉や酢を使用し、スープに水溶き片栗粉を加えることで冷めにくく、保温効果もアップし、冷えや風邪を予防します。
野菜不足が解消でき、ヘルシーで体が温まる「酸辣湯風鍋」をぜひ一度お試し下さい。
(小針 衣里加/料理研究家)