その鮮やかなスタイリングと、一度食べたら忘れられない味で話題のお弁当“チオベン”。おいしくて、インスタ映えする“奇跡のお弁当”に芸能界でもファンが続出中―。
「一生のうちに、1つのお弁当箱にこれだけたくさんのおかずを詰めることなんて、ほとんどの人はないと思います。これは現実的ではないんです――」
自らの作る「チオベン」をこう語るのは、料理人の山本千織さん。チオベンとは、テレビや雑誌の撮影現場にロケ弁として登場するや、その味と美しいスタイリングに感銘を受ける女優やモデルが続出し、マスコミから広がった、代々木上原の弁当店「chioben」の話題のお弁当だ。
4月には2冊目のレシピ本『チオベンの弁当本』が発売。そしてこの夏、コトラボ主催の料理教室「チオベンを作ろう」を開催したところ、受講者たちは、「同じようにできた!」と大喜び、ほとんどの人はその場で食さず、「家族に見せたい」「あとでインスタグラムにアップしよう!」と大切にテークアウトしたという。
「私は毎日違う人に向けて作っているので、極端なことをいえば同じメニューでも大丈夫ですが、毎日同じ人に作るとそうはいきませんよね。だから、品数は十数種類もなくていいんです」(山本さん・以下同)
というように、最近山本さんが家庭向けに提案するお弁当は、定番のおかずで品数を抑えながらも、独特のルールに基づいて美しさ&おいしさを追求した構成になっている。チオベンの美しさの極意は次のとおりだ。