「(別居期間が)長かったですから……。2人の子供たちもすでに心の整理がついていると思います。
2月13日、顔なじみの記者にこう語るのはビートたけし(73)の前妻・幹子さん(68)だ。その表情は明るいが、数々の苦悩に苛まれた結婚生活だった――。
昨年6月に幹子さんとの離婚を発表したたけし。そして、2月8日にはかねてから交際していた18歳年下のAさんとの再婚を発表。たけしが15年に設立した個人事務所「T.N.ゴン」の役員を務め、仕事上のパートナーでもあるAさんだが、幹子さんの心境は複雑だった。
「もともと幹子さんは漫才師だったこともあり、2人は“同志”でもありました。
幹子さんは、これまで何度も本誌に怒りを打ち明けていた。’18年にたけしは前事務所「オフィス北野」から独立。一部で“背景にAさんの存在がある”と報じられていたことについて尋ねると、幹子さんは冷たく言い放った。
「もしそうであれば、その人(Aさん)が思ういい展開になると思っているんじゃないですか?」
さらに、テレビ番組でたけしが「離婚調停は終わっている」と発言した’19年1月には「あきれた。調停なんて、絶対ないですから」と離婚をキッパリ否定。“本妻の意地”を見せていたのだ。
そんな幹子さんは元夫の再婚に何を思うのか――。冒頭での発言に続いて、幹子さんは語る。
――たけしさんの再婚についてどう思いますか?
「おめでたいことですからね。
あっけらかんとした様子で、たけしの結婚を祝う幹子さん。愛人と報じられたAさんへの“複雑な感情”について聞くと……。
「今はそんな気持ちはこれっぽっちもありませんよ。それより第二の人生を明るく楽しく。いつも笑って生きていきたいですね」
これまでになく晴れやかな表情で答える幹子さん。その原動力は残された家族だという。
「昨年、長男に子どもが生まれて孫ができたんです! 家族たちの成長を見守りたいです」
かつて「オフィス北野」の関連会社の代表を務め、現在は大手広告代理店で働く長男の篤氏。“幼少期の父との記憶がほとんどない”という複雑な思いを抱きながらも、ともにたけしを支えてきた息子の幸せは、幹子さんにとっても何よりも喜びだろう。幹子さんが変心を見せた裏には、こんな思いがあったようだ。
「幹子さんは、下積み時代からたけしさんを支えてきた自負があったので、Aさんとの交際を聞いても『絶対に離婚しない』と決めていたといいます。しかし、次第に『いい年なんだし、彼の幸せを私も応援しよう』という気持ちになっていったそうです」(テレビ局関係者)
そして、そんな幹子さんの愛情にたけしも“返信”をしていた。
「たけしさんは、昨年の『NHK紅白歌合戦』に第70回を祝う特別ゲストとして出演。
最後に、幹子さんにたけしへのメッセージを聞くと――。
「だから残りの人生、彼にも健康で、幸せになってほしいですね……。これからも元気で仕事をしてくださいって。願いはそれだけ」
袂を分かっても、たけしと幹子さんの“絆”は消えなかった――。
「女性自身」2020年3月3日号 掲載