フジテレビアナウンサーの有賀さつきさん(享年52)の元夫で、同局解説委員だった和田圭さんが6月26日に亡くなっていたと発表された。死因は急性心不全。

68歳だった。

有賀さんは’88年、フジテレビに入社。八木亜希子アナ(56)や河野景子アナ(56)とともに“3人娘”として女子アナブームを牽引した。彼女が’02年に結婚したのが、上司である和田さんだった。

2人の間には長女のA子さんが誕生したものの、’06年に離婚。そして有賀さんは’18年1月に急逝。

実父によれば、卵巣がんだったという。

元夫・和田さんの訃報は3ヵ月もの間、伝えられなかった。『FRIDAYデジタル』によると、フジテレビ広報部は「ご遺族のご意向により、公表を控えさせていただいておりました」と答えたという。

「有賀さんが亡くなってから3年ばかり、和田さんは一人娘のA子さんと一緒に暮らしていました。父娘水入らず、幸せそうでした」(和田さんの知人)

和田さんに訪れた“最期のとき”。近所の住民はこう語る。

「6月のある深夜、和田さんは救急車で運ばれたそうです。てっきり入院されたと思っていたのですが……。あの時、そのまま亡くなったということでしょうか。A子さんは家を出入りしていますが、ここ数ヵ月、住んでいる様子はありません」

本誌は和田さんの邸宅を訪ねた。家主のいない夏の間に、庭の草は生い茂り鬱蒼としている。

「和田さんがこの家を買ったのは30年ほど前のこと。

その後、有賀さんと結婚して一緒に住んで、A子さんが生まれて。近くの人が『和田さん夫婦が赤ちゃんをお風呂に入れている、楽しそうな話し声が外まで聞こえてくるんですよ』と教えてくれたこともありますね。

その後、離婚されて有賀さんもA子さんも出ていって、和田さんはまた一人になってしまった。でも有賀さんが亡くなった後、A子さんは戻ってきました。父娘で楽しそうに歩いているのを見かけたこともあります」(前出・住民)

■有賀さんの実父が、和田さんにA子さんとの同居を勧めた

68歳で逝去した和田さん。「亡くなるにはまだ早い」ともいえるが、そのいっぽう、ある“異変”も起こっていたという。

「亡くなる少し前、和田さんが話しかけてくれたんです。自慢したいことがあったみたいですが、ただ言葉がはっきりしなくて聞き取れなくて……。『ご病気なのかな?』と思い、相槌だけ打って聞いている風にしてしまいました。今思えば、申し訳ないことをしました。でも最期はA子さんと一緒に過ごすことができて、和田さんも安息の時間を持てたのではないかと思います」(前出・住民)

実は和田さんのもとでA子さんが暮らすようになったのは、有賀さんの実父・洋さんの計らいだったという。

有賀さんの一周忌を控えた’19年1月、洋さんは和田さんとA子さんを同居させた理由について「2人は8年ほども会っていませんでしたが、これから何年生きられるかわからない私と暮らすよりかは、和田さんと暮らすほうがA子のためになると思ったのです」と本誌に説明している。

さらに当時、洋さんの考えを受け入れた和田さんに「逡巡しながらも承諾してくださったことは、本当にありがたかったです」と感謝の言葉も口にしていた。

洋さんは妻に先立たれており、娘の有賀さんも逝ってしまった。それでも取材時、80歳を超えてもなお一人で生活し元気な姿を見せていた。

しかし、今は介護施設に入居しているという。

「一人の生活が大変とのことで施設に入られました。とはいえお元気そうで、近所で見かけることもあります。

洋さんは、和田さんが亡くなったことも知っています」(洋さんの知人)

そこで施設のスタッフに取材の意思を伝えると、こう返ってきた。

「『孫娘が元気なことだけを頼りにしていますよ』と洋さんは言っています」

和田さんと有賀さんも、愛娘の成長を空から笑顔で見守っていることだろう。