《今年もこの機会に、国民の皆様から日頃より寄せていただいている温かいお気持ちに対し、厚く御礼を申し上げます。そして、改めて新型コロナウイルス感染症の収束を心から願うとともに、国民の皆様が心を寄せ合ってこの困難な状況を乗り越え、全ての人が安心して暮らせる日が一日も早く訪れることを心から願っております》

12月9日、皇后雅子さまは58歳の誕生日を迎えられた。

国民と直接触れ合うことのできなかったこの1年。雅子さまが綴られたご感想は、その空白を埋めるかのような、3,500字を超える長文だった。コロナ禍に苦しむ人々を案じ、医療従事者の献身をねぎらい、豪雨災害の被災者に哀悼の意を表された。

国民に思いを寄せる一方で、今年は愛子さまへの“母としての思い”も存分に綴られていた。

《愛子が生まれてからの20年間は長かったようにも、あっという間だったようにも感じられますが、様々な思い出が思い起こされて感慨深く思います。同時に、あの幼かった愛子がもう成年かと思いますと、信じられないような気持ちもいたします》

そして《愛子には、これからも様々な経験を積み重ねながら一歩一歩成長し、成年皇族としての務めを無事に果たすことができますよう願っております》と、エールを送られたのだ。

「雅子さまは一時期、ご公務に出られないなかで“国民より家族優先”と一部から批判を受けたことがありました。そのためか、これまでは愛子さまについての言及は控えめにされてきました。いろいろなご苦労があったなかで愛子さまが成年を迎え、立派に成長されたことに、万感の思いがあったのでしょう」(皇室担当記者)

だが、そんなおめでたい折に、雅子さまは体調不良に見舞われた。愛子さまの誕生日の12月1日、祝賀行事に雅子さまの姿はなかった。宮内庁関係者が心配そうに話す。

「今回、愛子さまの学業を考慮して祝賀行事は1日と5日に分けて行われ、雅子さまは5日の行事には出席されたのですが……。

実は雅子さまは、2回にわたって誕生日写真の撮影もキャンセルされていたのです」

誕生日に公開されるお写真は、通常2~3週間前に撮影される。だが2度の延期で、雅子さまの撮影が行われたのは誕生日のわずか4日前の12月5日。ご感想の執筆もギリギリの日程だったという。

祝賀行事と撮影、あわせて3回のキャンセルとなったが、深刻な体調不良の原因はなんだったのか。立教大学教授で精神科医の香山リカさんは「すべてのことを完璧になさろうとする雅子さまの性格ゆえでは」と語る。

「ご感想の文面だけでなく、9月には皇居の御所へのお引っ越しがあり、ご自身の誕生日の直前に愛子さまの成年行事がありました。

雅子さまは“手抜き”をできないご性格で、愛子さまのローブ・デコルテや髪形、小物などすべてについて目を配られていたのではないかと思います。そういった気配りの必要な場面が続いたことで、お疲れになったとしても不思議ではありません」

前出の宮内庁関係者は、「雅子さまは長く緊張を強いられていたのでは」と語る。

「皇室が大きく揺れているさなかの祝賀行事です。愛子さまの成年行事に国民がどのような反応を見せるのか、当日まで予想がつかない状況でした。結果的に愛子さまは多くの人々の祝福を受けましたが、数カ月前から準備を続けてきた雅子さまの緊張は非常に大きかったのではないかと思います」