東京郊外のとある公園に、アイボリーのコートを羽織った困り顔の男性が1人。松本潤(38)だ。

2月下旬に松本は、現在放送中のドラマ『となりのチカラ』(テレビ朝日系)の撮影を行っていた。

困っている人を放っておけず、同じマンションの問題を抱える住人たちのため、不安そうな表情で奔走する“中腰のヒーロー”チカラを演じていたのだ。

ドラマの現場スタッフの間では、「松本さんは座長として頼りになる」と評判だという。

「松本さんは撮影中、常に全体が見えている様子です。そのため監督と話し合いながら、カメラワークを提案したり、共演者に演技のアドバイスをしたりしています。コンサートの演出を担当している松本さんとしては、よりよい作品にするために、演者と演出の立場から率先して意見を出して、制作チームと対話するように意識されているそうです。

’05年に『花より男子』(TBS系)で初共演し、今回で3度目の共演となる松嶋菜々子さん(48)は、『本当に大人になったな~』と絶賛していましたね」(ドラマ関係者)

冒頭のシーンの4日後、本誌は二宮和也(38)主演で4月にスタートする連ドラ『マイファミリー』(TBS系)の撮影現場も目撃した。同作は二宮演じるゲーム会社の社長が、誘拐された愛娘を取り返すべく奔走する物語だ。

都内の海に面した公園で、二宮は妻役を務める多部未華子(33)とともにたたずんでいた。そこには本物の夫婦さながらの空気が流れていたーー。

同時期に撮影を行っていた松本と二宮。あるテレビ局関係者は「決して偶然ではない」と明かす。

「実は現在、嵐の“ドラマリレー”が行われているのです。まず、昨年4月クールに櫻井翔さん(40)がドラマ『ネメシス』(日本テレビ系)で主演を務めました。その後、相葉雅紀さん(39)主演のドラマ『和田家の男たち』(テレビ朝日系)が10月から放送。そして1月期で出演中の松本さんの作品と、4月期から始まる二宮さんのドラマの撮影時期が今回重なっていたのです。

’09年から’11年にかけても、大野智さん(41)を含めたメンバー5人の主演ドラマが連続するドラマリレーがあったので、今回は2度目。これには“嵐は今も続いている”とファンに伝える意図もあるのではないでしょうか」

実際、嵐は活動休止中でもファンクラブを閉鎖せず、限定ブログを公開したり、バースデーカードを配布するなど、ファンとの交流を図っている。

もちろんメンバー間の親交も途絶えることはない。

■2カ月に1度開催される5人での飲み会

2月24日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に松本が出演。司会の黒柳徹子(88)から、「(最近)嵐5人で集まったりしているの?」と聞かれ、「1週間前ぐらいにもしました。『正月何やっていた?』みたいな話をしながら、皆で焼き鳥を食べました」と明かしていた。

さらに松本は顔を合わせる回数が減った5人の関係について、「変わらないですね。(むしろ)仕事していたときよりも仲いいかもしれないですね」と語っていた。

また’21年11月3日に行われた嵐のライブフィルムの先行初日舞台挨拶でも、櫻井が「ちょうど1週間前に大野さん含めて5人で飲んでね」と話している。

「昨秋から、2カ月に1回程度のペースで定期的に会が開かれているそうです。松本さんが幹事を担当しているようです。

10代のころからともに時間を過ごしてきた5人はまさに戦友。昔話を中心に話が尽きることはないようですよ。大野さんはほかの4人の出演作をチェックしており、『楽しく見ているよ』と感想も伝えているみたいです」(前出・テレビ局関係者)

2月27日放送の『ニノさん』(日本テレビ系)で、二宮は大野の名前をあげ、「出てくんないかな?暇しているらしい」と大野の近況を明かしつつ、番組出演をオファーしていた。

俳優業や、バラエティ、ニュース番組などジャンルを問わず活躍する嵐のメンバー。多忙を極めながらも、それでも一堂に会するのには理由があるという。

「ライブフィルムの舞台挨拶の際に大野さんはコメントを寄せて、『一日中、何もしないでソファで過ごす日とかあります。すいません』と言っていました。

そんな大野さんが元気に過ごしているのか、4人は常に気にかけているそうです。

そのため大野さんの“生存確認”と称して気軽に集まって、定期的に情報共有するようにしているそうです。

プライベート感がましてより結束が強まっているといいます」(前出・テレビ局関係者)

またテレビなどで、“嵐会”を報告するのは、ファンのためでもあるようだ。

「もともとメンバー間の仲のよさは嵐の魅力のひとつです。休止中でも、自発的に5人で集まっていることを発信することは、復活を信じて待ってくれているファンへの感謝を示していると聞きました」(前出・テレビ局関係者)

メンバーともファンとも、深いところでつながっている嵐。とはいえ、活動再開を焦ってはいないという。

「もともと今回の活動休止は、『何事にも縛られず、自由な生活がしてみたい』という大野さんの意見を尊重したいという思いから始まっています。20年もの間、大野さんはリーダーとして嵐を支えてきましたからね。4人の間では、『リーダーが戻りたくなったときに戻ればいい』と意思統一されているそうです。そんな“掟”ゆえ、定例会を通じて、気長に待っているといいます」(前出・テレビ局関係者)

ドラマリレー、そして定例会。嵐の絆が緩むことはないーー。

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