全国各地でクマによる獣害が報告されるなか、イノシシによる人身被害も増加しているようだ。

11月1日、鹿児島市の通学路で登校中の児童がイノシシに襲われ大けがをしたと報じられた。

現場では見守り活動が続けられるなか、1週間が経ったいまも複数のメディアがイノシシの出没を目撃したという。

8日には広島県福山市にある工場の敷地内に、血だらけのイノシシが侵入。県外から機械のメンテナンスに来ていた50代男性が太ももを噛まれ、病院に搬送されたという。

「その後、別の工場敷地内で市職員らによって取り押さえられ、地元の猟友会が殺処分しました。イノシシは体長約1メートル20センチ、体重約70キロのメスの成獣だったようです。福山市では1日にも別の個体のイノシシが出没し、男性がけがをしたと報告されています」(全国紙記者)

さらに9日にも群馬県富岡市で、警察官を含む3人がイノシシに襲われた事件が発生。

罠にかかったイノシシを捕まえようとしたところ罠が外れてしまい、90代と70代の男性が重傷を負うことに。通報を受けて駆け付けた警察官もイノシシに襲われ、けがをしたという。

昨今、ヒグマの脅威がクローズアップされているが、イノシシの身体能力も侮れないようだ。

「視力が弱いとされているイノシシですが、犬に匹敵するほど鋭い嗅覚の持ち主。記憶力も優れており、食べた農作物の場所を覚えているといいます。突進力が強いことでも知られていますが、鼻先には70kgのものを押し上げる力も。

助走なしで約1メートルの柵を飛び越えられるほどのジャンプ力もあり、噛む力も強いのです。昨年11月には香川県宇多津町の市街地で、イノシシが男性の中指を噛みちぎった事例も報告されています。

環境省が今年4月に公表した’21年度末におけるイノシシの推定個体数は約72万頭(中央値)で、’14年をピークに減少傾向にあると報告されました。とはいえ昔よりも生息する分布域は、拡大傾向にあるといいます。イノシシは冬眠しない動物でもあるので、今後も警戒が必要となってくるでしょう」(前出・全国紙記者)

ネット上でも、市街地に出没するイノシシを警戒する声が広がっている。

《罠にかかったイノシシは本当に怖い。

噛まれるとしゃれにならない》
《車でくそでかイノシシと遭遇しても死を覚悟するぞ》
《イノシシに襲われ3人けが。この辺はさすがにクマは出ないがイノシシはいるから。 イノシシも怖いな》
《正直クマも怖いけど秋田ならイノシシとの遭遇が一番怖い 遭遇したら生き残れる気がしない》