『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)や『VIVANT』(TBS系)といった数々の名作ドラマが生まれた2023年。2024年になったばかりだが、早くも今年を占う冬ドラマが各局でスタートし始めている。
放送開始前に最も見たいと思われているドラマはどれなのか。そこで、本誌は1月からスタートする民放キー局のゴールデンタイム(19時~22時)に放送されるドラマを対象に、「最も期待している作品」について調査。対象は15歳以上の男女500人とし、クロス・マーケティングの「QiQUMO」を利用した。
60票を獲得し、同率2位に選ばれた2作品は、ともにフジテレビ系の『君が心をくれたから』と『大奥』。
『君が心をくれたから』は同局屈指の名物ドラマ枠である“月9”で放送される、宇山佳佑によるオリジナル脚本作品。永野芽郁(24)演じる主人公・逢原雨が、故郷の長崎でかつて心を通わせた朝野太陽(山田裕貴・33)と再会。喜んでいるのもつかの間、太陽が事故に遭ってしまい、あの世からの“案内人”と名乗る男が「君が“心を差し出す”ならば、今から奇跡を起こしてあげよう」と条件を雨に突きつけて……、というファンタジーラブストーリーだ。
永野は本作で月9初主演を果たし、出演に際し「 “私、月9で主演をやれるようになったんだ!”って、じわじわと実感してきています」と語るなど気合十分のよう。そんな本作には、「物語の内容に期待できる」「ファンタジックな現実味のないところ」といったオリジナル作品ならではの、まだ見たこともないストーリー展開を楽しみにする声が。
またNHK朝ドラ『半分、青い。』や映画『マイ・ブロークン・マリコ』など数々の話題作で確かな印象を残してきた永野について「永野芽衣の演技力に期待」「主演が永野芽郁だから」と期待を寄せる人も多かった。
続いて『大奥』は、フジテレビで2003年から定期的に製作されている人気時代劇シリーズ。
嫉妬や陰謀渦巻くドロドロとしたストーリー展開がおなじみで、作品ごとにそれぞれ個性を放ってきた『大奥』シリーズ。これまで築いた歴史から「大奥シリーズはずっと見ているので」「大奥の出来事をどのような内容で表現するのか楽しみです」と推す声が。
また、よしながふみによる漫画を原作とする『大奥』が昨年、NHKで2シーズンに渡って放送された。こちらは謎の疫病で男子の人口が急速に減少した“男女逆転大奥”で、フジテレビ版とは設定も異なるが、高い評価を獲得したこともあって「NHKの大奥とどう違うのか楽しみ」「NHKの大奥が好きだったから。こちらはどうか気になる」と比較を楽しみにする人もいた。
そんな2作品に2倍以上の差をつける146票獲得して圧倒的な1位に輝いたのは『さよならマエストロ ~父と私のアッパシオナート~』(TBS系)。
西島秀俊(52)演じる才気あふれる指揮者・夏目俊平と、芦田愛菜(19)演じるその娘・響とのヒューマンドラマ。5年前の“ある事件”をきっかけに決別していた2人だが、俊平が地方オーケストラの指揮を務めるために帰国したことから、気まずい同居生活が始まり……というストーリーだ。
昨年の第94回アカデミー賞で主演を務めた映画『ドライブ・マイ・カー』が国際長編映画賞を受賞した西島と、子役時代から圧倒的な人気を誇り、’19年には「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」で祝辞を述べた“国民的女優”である芦田によるW主演作ということもあって、絶大な期待を寄せる人が相次いだようだ。
「西島秀俊さんと芦田愛菜さんの共演だから」
「演技力のある芦田愛菜が出ているから」
「芦田愛菜ちゃんの演技に期待感がある」
「芦田愛菜さんの、ファンなので、みたいと思います」
果たして、冬ドラマが終わった時の“感想”は期待どおりとなるのか――。