東大進学を反対する署名活動で1万2500人超え
名門の筑波大学附属高等学校に通われ、トンボ研究の論文で学会デビューという実績をお持ちです。東京大学の推薦入試枠を視野に入れているのでは、という憶測もあり、悠仁さまの東大進学を反対する署名活動まで行なわれる事態に。10日間ほどで1万2500人超えの署名が集まり、そのあと停止になっていましたが、一部では特別扱いについての反対の声も根強いようです。また、筑波大学のAC(アドミッションセンター)入試という、学力試験なしの制度を利用する、という説も『週刊文春』(9月19日号)で報じられました。生命環境学郡の生物学類でもこの制度があり、筑波大内で「悠仁さま用」と囁かれているとのことで、また特別扱いだと言われてしまいそうです。
成績が日本中に知らされてしまう過酷な状況
このところ逆風が吹いている秋篠宮家。58歳の誕生日を迎えられた紀子さまは、批判が集まっていることについて「心穏やかに過ごすことが難しく、思い悩むことがあります」とコメントを出されました。紀子様のご体調も心配ですが、多感なお年頃の悠仁さまが、自分の進学先について憶測や批判が渦巻いていることで、メンタル面で影響が出ないか気になります。『週刊文春』では「異例の成績」と報じられ、一瞬、優秀すぎる、という意味なのかと思わせられましたが、記事を読むとその反対でした。『女性自身』(9月24日号)にも、教諭からの質問に悠仁さまが「硬直されてしまわれた」と書かれていました。
自分の成績が日本中に知らされてしまうのも過酷な状況です。超進学校の中で成績が振るわない、ということなので、普通レベルの学校なら上位の成績になられるのかもしれませんが……。
『女性自身』によると、授業中、受験のため塾の勉強の内職に励む生徒が多い中、悠仁さまは静かに授業を聞かれているとのこと。
悠仁さまご自身がどの大学を志望されているのか、伝わりにくい
『週刊女性』によると、全国高等学校総合文化祭に、ご両親と視察にお出ましになられた悠仁さまが、展示が見にくかったのか紀子さまを下がらせるような仕草をされた場面があったそうです。また、「国際昆虫学会議」で紀子さまと肩が触れそうになって離れる姿も目撃されています。
反抗期だとも報じられていましたが、進路をどんどん親に決められることに対して思うところがあられるのでしょうか。紀子さまはお誕生日のコメントで「学ぶ場所は、長男自身がしっかり考え、決めたことを尊重したい」とおっしゃっていましたが、悠仁さまご自身がどの大学を志望されているのか、伝わりにくいのも問題を複雑にしてしまっています。
文化祭のピザ模擬店で楽しそうに生地をクルクル
しかし先日の筑波大学附属高校の文化祭、第68回桐陰祭では、ご両親と一緒にいる時には見せない悠仁さまの少年らしい笑顔を垣間(かいま)みることができました。『週刊女性』の記事によると、文化祭ではシューティングゲームやカジノのポーカーに興じられ、合唱の出し物ではRADWIMPSの曲を熱唱。生徒のダンスやラップにノリノリになられる場面や、ベビーカステラやたこ焼きをおいしそうに召し上がる姿、ビザを作られる姿も目撃されたようです。
記事の写真を見ると、今まで拝見したことのない笑顔の表情が。青春を満喫されている様子に安心いたしました。
悠仁さまのクラスでは「ピッツァスモールワールド」という企画で手作りのピザを出していました。ピザの生地を楽しそうにクルクル回される写真を拝見したら、畏(おそ)れ多くも、ピザ仁さま……という親近感を抱かせるニックネームがよぎりました。
TシャツにはAnisoptera(トンボ目不均翅亜目の学名)と、1310の背番号がプリントされていたとのこと。
歴代天皇は大学以外で特別な授業も
もしかしたら東京大学というガチの秀才や天才が集まり、頭の良さマウントが繰り広げられている環境だと、悠仁さまはのびのび勉強できないかもしれない、という懸念もあります。自然に囲まれた筑波大学でご両親や世間の目から離れて寮生活で自立心を高められるのも良いかもしれません。秋篠宮様とビオトープなどを見学された玉川大学も自然豊かでした。一周回ってICU、というのも、一貫していて潔いです。
そもそも将来の天皇陛下に、日本の最高学府出身という経歴が必要なのか、という説も。
昭和天皇は学習院初等科を卒業されたあと、東宮御学問所で特別な授業を受けられたそうです。大正天皇も、学習院中等部中退でそのあとは東宮御所で個人授業でした。上皇陛下は学習院大学政経学部へ進学されましたが、海外を外遊されて単位が足りずに中退。今の天皇陛下になられてから、学習院大学卒業、という大卒の経歴を持たれるように(オックスフォード大学にもご留学)。
悠仁さまも、東宮御学問所を復活して、心ゆくまで昆虫を学ばれる……というのは現代では難しいでしょうか。
世界のVIPは少人数制のマニアックな大学に進学の例も
世界の王族やVIPに目を向けると、金日成総合大学ご出身の金正恩のように、その国の一番の大学を出ていらっしゃる方もいますが、少人数制のマニアックな大学に進まれている方もおられます。ルクセンブルグのセバスティアン王子は、アメリカの質が良く小規模なフランシスカン大学に進学。モナコ国王アルベール2世も全寮制で難易度が高いアマースト大学に通われました。
悠仁さまは語学がおできになるという報道もあったので、海外の少人数制の大学に通われるというのもプレミア感があって素敵です。サウジアラビアのサルマン皇太子が出られたキング・サウード大学も、強そうな響きです。
ブータンのワンチュク国王はオックスフォード大学、ベルギーのフィリップ国王もオックスフォード大学と、オックスフォード大学も定番人気です。やはり日本の皇族方のように学習院からオックスフォード、という進路でも良かったのでしょうか。
高学歴より人徳があれば国民から敬愛されるのでは
いっぽうで高学歴より、にじみ出る人徳があれば、長く国民に敬愛されるのでは、と畏れ多くも拝察いたします。こんなことを想像したら不謹慎ですが、一般受験に挑戦して全落ちして浪人された、とか、もしくは第一志望に落ちて別の大学に進んだ、という不本意な結果になったとしても、もしかしたら挫折した人の気持ちがわかる優しい天皇陛下になられるかもしれません。
どんな大学に進まれても、悠仁さまの未来は無限大です。
<文&イラスト/辛酸なめ子>
【辛酸なめ子】
東京都生まれ、埼玉育ち。漫画家、コラムニスト。著書は『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』(マキノ出版)、『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎)、『女子校育ち』(筑摩書房)など多数。