ユニクロにワークマンが挑む、新作インナー
試したのはユニクロ「極暖ヒートテックカシミヤブレンド」(税込1,990円)と、ワークマン「シン・ホッとするインナー 裏フリース」(税込990円)。どちらも高い保温性が売りですが、実際に着用して感じた違いはどうでしょうか?詳しくご紹介します。ユニクロとワークマンの今年の新作インナー。並べてみるとパッケージが似ていることに気づきます。後発であるワークマンが、確かな存在感を持つユニクロに真っ向から挑む意気込みを感じつつ、それぞれの違いを検証してみました。
ユニクロ「極暖ヒートテックカシミヤブレンド」は薄さにびっくり
パッケージを開けて、まず驚いたのが、その薄さ。「極暖」という名前から、それなりの厚みをイメージしていましたが、とんでもない!薄くて、向こう側が透けて見えるほどです。
着てみると、軽く、体にあわせて伸縮します。薄く体にフィットし、肌触りが滑らか。まるで、自分の肌がもう一枚増えたような感覚です。
冬のインナーは暖かさと比例して、厚みが増すことが一般的で、暖かさを優先させるのなら、動きにくさは仕方ないものと諦めていました。
でも、このユニクロの「極暖ヒートテックカシミヤブレンド」は薄く、しかもウルトラストレッチという優れたフィット感で、素肌の上に直接フリースなどを着用したときの感覚とあまり違わない印象。しかも、暖かい!
首回りが詰まっているので、合わない服も
でも、普段首回りの詰まりが気にならない方には、暖かさが保たれる範囲が広くとられていることになるので、ここはメリットともいえるでしょう。
薄くて、やわらかくて、あたたかい。着用する前は、1,990円という価格はちょっと高いな、と思っていましたが、納得のクオリティでした。
素材はアクリル57%, レーヨン28%, カシミヤ9%, ポリウレタン6%、サイズはXS~3XL、色はグレイ、ブラック、ピンク、ナチュラル、オリーブの5色展開です。
ワークマン「シン・ホッとするインナー 裏フリース」はふんわり
まず着た瞬間に感じたのは、馴染みのある着用感。生地に厚みがあり、過去に着用したことのあるユニクロの厚みのある極暖シリーズとさほど変わらない印象です。
透けないからTシャツ感覚で着られる
そして、最大の魅力は、ワークマンならではの990円という価格設定。素材はポリエステル43%、アクリル32%、レーヨン20%、ポリウレタン5%、サイズはM、L、LLの展開がありますが、色は今のところ黒色のみ。カラーが選べないところが残念です。
一方のユニクロは価格が倍ですが、肌触りにこだわりたい方や着ぶくれで窮屈に感じている方におすすめ。
どちらも一長一短があり、使い分けることで冬の寒さを楽しく乗り越えられそうです。暖かく快適なインナー選びに悩んでいる方は、自分のライフスタイルに合った一枚を見つけるために参考にしてみてください。
<文/栗山佳子>
【栗山佳子】
損害保険会社で情報誌の編集に携わったのち、生活情報誌、住宅情報誌の編集を経てフリーランスに。現在はライターとして、ライフスタイルやスマホ関連の記事を中心に執筆中