2025年11月1日、デビュー30周年を迎えた6人組男性アイドルグループV6の楽曲全400曲が解禁されました。

2021年11月の解散から早4年が経過しましたが、今なおグループとしての人気は衰えることなく、6人それぞれのソロ活動も順調なV6。
そのすごさについて改めて考えてみます。

結成から30年、V6という存在の大きさ

V6とはご存じの通り、坂本昌行さん、長野博さん、井ノ原快彦さん、森田剛さん、三宅健さん、岡田准一さんからなる6人組男性アイドルグループ。1995年に『バレーボールワールドカップ』のイメージキャラクターとして結成され、デビューしました。今年2025年でデビューから30周年という節目を迎えています。

『バレーボールワールドカップ』のイメージキャラクターおよびテーマ曲は旧ジャニーズグループが担当することが慣例となっていましたが、それはV6が初。今では当たり前となっている「アイドルがスポーツを応援する」というロールモデルを築いた彼らの功績は非常に大きなものと言えるでしょう。

また、SMAPやTOKIOといった平成のアイドル界を牽引してきた旧ジャニーズグループが解散や不祥事などが近年相次ぐ中、解散まで6人全員が欠けることがなかったというのはファンにとっても大きなことでしょう。

「トニセン」と「カミセン」――年齢差を武器にした二つのユニット

解散から4年経った“旧ジャニアイドル”が今、再評価されるワケ...の画像はこちら >>
これはDOMOTO(旧KinKi Kids)や嵐も同様ですが、同世代で構成されたDOMOTOや嵐とは違い、V6は最年長の坂本さんと最年少の岡田さんの年齢差が9歳もあるグループです。このように年齢がバラバラな大所帯グループが30年間同じ方向を向き、解散するまで誰一人欠けることもなく、不祥事もないまま活動を続けてきたという事実は特筆に値するでしょう。

また、最近ではアイドルグループがグループ内で派生ユニットを作ることは珍しくありません。大々的にユニットを作らなくても仲の良いメンバー同士を「シンメ」や「ケミ」といった言葉で表現する文化も一般的となっています。

しかしV6においては坂本さん、長野さん、井ノ原さんの年上チーム「20th Century(通称トニセン)」、森田さん、三宅さん、岡田さんの年下チーム「Coming Century(通称カミセン)」という年齢別のユニットを結成しました。年齢差を前面に出しつつユニット活動とグループ活動を並行して進めた点は、当時非常に画期的でした。

“全員が主役”という奇跡のグループ

解散から4年経った“旧ジャニアイドル”が今、再評価されるワケ。SMAP・TOKIOは不祥事が相次ぐ中で
画像:SWITCH Vol.39 No.10(スイッチパブリッシング)
またメンバーのほとんどが人気女優と結婚し、さらに人気が衰えなかったことも珍しい現象です。坂本さんは朝海ひかるさん、長野さんは白石美帆さん、井ノ原さんは瀬戸朝香さん、森田さんは宮沢りえさん、岡田さんは宮崎あおいさんと、既婚者5人全員の奥様が女優という事実には驚かされます。
メンバー唯一の独身者である三宅健さんも、女優との結婚が注目を集めています。

メンバーそれぞれが個々の分野で活躍してきた業績も注目に値します。本格的に俳優業に進出した岡田准一さんの活躍は特に目覚ましいものがあります。旧ジャニーズとしては初となる2015年での日本アカデミー賞最優秀助演男優賞受賞は記憶に新しいでしょう。

一方でV6メンバーの俳優業は岡田さんが注目されがちですが、森田さんは舞台演劇界で大活躍、坂本さんと長野さんはミュージカル俳優として地位を確立と、他のメンバーもそれぞれのフィールドで活動しています。

長野さんは『ウルトラマンティガ』にて旧ジャニーズとして初めての特撮変身ヒーローで主演。さらに井ノ原さんは朝の帯番組『あさイチ』(NHK)にて司会を務め、情報番組にNHK職員以外で初めてメインMCに抜擢。さらに事務所の代表取締役もこなすなど多方面で活躍。

三宅健さんも2014年から2023年まで『NHKみんなの手話』(NHK)でナビゲーターを務め、手話や視覚障害者への理解を世間に広める上で大きく貢献してきました。メンバー全員の功績を列挙してみても、その活躍ぶりには目を見張るものがあるでしょう。

『学校へ行こう!』が残した影響と平成レトロブーム

解散から4年経った“旧ジャニアイドル”が今、再評価されるワケ。SMAP・TOKIOは不祥事が相次ぐ中で
画像:プロジェクトV6完全攻略ファンブック(ワニブックス)
令和になって再び盛り上がりを見せる平成レトロブームの中、1997年から2005年まで放送されたバラエティ番組『学校へ行こう!』(TBS)はまさに平成レトロを象徴するコンテンツであり続けています。

今夏にYouTubeで公開され大ヒットしたORANGE RANGEの楽曲『イケナイ太陽(令和ver. Music Video)』では『学校へ行こう!』のパロディシーンがふんだんに盛り込まれ、アラサー以上の世代から大反響を呼びました。


V6のメンバーが全国の学校を訪問して学生たちを応援する企画では、悩みをじっくり聞いたり、個性を輝かせるために絶妙な距離感でいじったり。現在10代に人気のバラエティ番組『新しいカギ』(フジテレビ)や『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS)などの学生応援企画において、これらのスタイルの系譜を引き継いでいます。

「子どもやその親、学校を尊重しながら素人の10代をどうテレビで面白く見せるか」という課題をコンプライアンスを遵守しながらもクリアしていた当時のV6は、令和になってもお手本として語り継がれています。

平成を駆け抜け、令和でもなお影響力が持続しているV6。解散や事務所退所後も芸能界各分野で活躍し、40代、50代になってもファンを楽しませてくれる6人。これからも目が離せません。

<文/エタノール純子>

【エタノール純子】
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中
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