推し活やモノ集めなどの趣味は、リフレッシュやモチベーションの向上にもなりますよね。けれどなかには他人を不快にしてしまう“悪趣味”もあるようで……自分では気づかないうちに、巻き込まれていることがあるかもしれません。


「他人の悪趣味が原因で嫌な思いをした」という女性、広田文美さん(仮名・30代)にお話を聞きました。

はじめてできた“自慢のママ友”

 文美さんは、朝早くから夜遅くまで働きながら子育て中。仕事が忙しくなかなか子どもとの時間がとれないなか、保育園の帰りに少しだけ遊ばせてから帰ることが楽しみになっていました。

「昨日は何食べたの?」ママ友との雑談で答えただけなのに…親切...の画像はこちら >>
「でも私が子どもを迎えに行けるのは、だいたい保育園が終わるギリギリ。いったん子どもたちを迎えに行ったあと、帰宅した夫に頼んでもういちど会社へ戻るなんてことも結構あったので、保育園の帰りに子どもたちを遊ばせてあげられるのは本当に時々でした」

 いつもは誰もいない保育園でブランコに少し乗って帰る程度でしたが、珍しく仕事が早く終わった日があり、その日はお迎えに来ているママたちも多かったとか。さらには声をかけてくれたやさしいママもいて、すぐに意気投合します。

「沙羅ママ(仮名・20代)は人懐っこくて親切で、すごくしゃべりやすい人でした。いままではお迎えがギリギリという日も多かったので、ほかのママたちとは挨拶程度。沙羅ママみたいにおしゃべりをする人はいませんでしたし、話が弾んだこともなかったのですごく嬉しかったです」

交流が、忙しい日々の癒しだった

 沙羅ママは「仕事が忙しいと大変だよね」「わかる~!」と共感してくれることが多く、仕事と育児で疲れきっていた文美さんはずいぶん癒されたとか。さらにママ友たちとのグループチャットにも招待してくれ、みるみるうちに友だちが増えていきました。

「昨日は何食べたの?」ママ友との雑談で答えただけなのに…親切な笑顔の裏で、美人ママ友が楽しんでいた“最低な趣味”
ママ友
「仕事が忙しいことに変わりはなかったのですが、チャット内の会話で盛り上がると保育園で少し会っただけでもしゃべりやすいんです。保育参観へ行くと沙羅ママが笑顔で手を振ってくれて、ママ友の輪に入りやすくしてくれました」

 そんな沙羅ママは、自慢のママ友。「昨日は何食べたの?」という何気ない会話から「ウチの子が、奈々ちゃん(文美さんの娘/仮名)の家に遊びに行きたいって聞かなくて。おうち、遊びに行ってもいい?」などと、とにかく仲良くしてくれました。


「美人でオシャレなうえ気遣いもできる沙羅ママは現役看護師で、夫は医者。周囲のママ友たちは羨ましがっていましたが、沙羅ママはそういったことを鼻にかける様子もなく気さくで、いつもいろんなママに囲まれている人気者に見えました」

「昨日は何食べたの?」に隠されていた意図

 多忙を極める日々に楽しみができたと、充実した日々を送っていた文美さんでしたが、ある日、同じ保育園に通う別のママに、沙羅ママから送られてきたというメッセージを見せられて唖然としてしまいます。はっきりと明示されてはいませんが、文美さんの夕食を貶すような内容だったのです。

「昨日は何食べたの?」ママ友との雑談で答えただけなのに…親切な笑顔の裏で、美人ママ友が楽しんでいた“最低な趣味”
メッセージを確認する女性
「そこには『夜ご飯に魚を焼くって聞いてドン引き。しかもイワシ。猫のご飯? ウチは魚も焼かないし揚げ物もしない。家が汚れるからww』といった内容が書かれていました。沙羅ママは、それを楽しい、趣味だと公言していたこともあったようです。事実かは不明ですが」

 ほかのメッセージも見せてもらい、ご飯の内容を聞いていたのは、文美さんたちの食事内容を「貧しい」と嘲笑うためだったと気づきました。

家の写真まで撮られ、晒されていた

 また、家に来たときには片づけていない部分や掃除ができていない部分をわざわざ写真に撮って、他のママ友たちに送っていたことも判明します。

「あきらかに馬鹿にしているのに、『文美ママのきれいなおうちにお邪魔してきた! 床に散らばるオモチャで子どもがケガをしそうになったけど、仕事が忙しいと仕方ないよねwww』など、よく読むと決定的な悪口というよりは言い逃れできるような書き方にもムカつきました」

 それ以降、文美さんは何があってもママ友たちを自宅へは招かないと決めているそうです。

 自宅の様子を勝手に撮るようなママとは仲良くなりたくないものですが、見極めるのが難しいのも事実。様子をうかがいながら徐々に距離を縮めていきたいものですね。


<取材・文/山内良子>

【山内良子】
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意。
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