――本当に難しいですね。では、子どもが欲しかったら「いずれ不妊治療すればいいや」って思わないで、若いうちに自力で作ろうとしたほうがいいんでしょうか。
草薙:それは各自の選択ですよね。リスクのある生殖医療を使ってでも子どもが欲しいかどうかをまず考えること。知識がないと選択ができませんから、みなさんにはきちんとした知識を身につけて欲しいのです。
=========================
正直、私も将来的に子どもが欲しくなったとき、自然に授からなければ、安易に不妊治療に頼っていたかもしれません。今回の話を伺って、本当に知識不足、情報不足だったなと恐ろしくなりました。
命は一度誕生してしまえば後戻りができません。草薙さんと同じく、一人でも多くの女性が正しい知識を得られるようになって欲しいと思いました。
(※1)「第15回出生動向基本調査」国立社会保障・人口問題研究所、2015年
(※2)AMH=卵胞の周りの細胞から分泌される「抗ミュラー管ホルモン」の血中濃度を測ることで、卵巣に残っている卵子数を推測する
【草薙厚子さん】
ジャーナリスト、ノンフィクション作家。元法務省東京少年鑑別所法務教官。著書に『少年A矯正2500日全記録』『子どもが壊れる家』『本当は怖い不妊治療』などがある。
―本当は怖い不妊治療 vol.3―
<TEXT/庄司ライカ、女子SPA!編集部>