過激すぎるベッドシーンに俳優が降板。仏の名匠に舞台裏を直撃|『2重螺旋の恋人』

――クロエが受ける精神分析のセラピーでは、鏡やインテリアの相対的な構図にも、“意識と無意識の対峙”が表れているように思いました。

オゾン監督:美術館にも、鏡、鏡の反射、2重螺旋の階段など、本作の美術は全部登場人物の無意識を表現しているんです。果たしてクロエはどうなるのか……それは皆さんが決めることだと思っています。

 観客には自由に解釈して、映画を観た後もその余韻に浸ってほしい。私は作品を通して“問いかける”種類の映画監督でありたいと思っています。映画ですべての答えを語ってしまうんだったら、映画監督ではなくて政治家になればいいわけだし(笑)。あなたは最後にクロエがどうなると思いましたか?

――2回観たのですが、クロエの腹痛の謎は解けましたが、また新たな謎を発見したような……。

オゾン監督:そう、だったら、4回観たら分かりますよ(笑)。4回観ようって皆さんに伝えて下さい。映画をヒットさせましょう(笑)。

◆過激すぎるセックスシーンに俳優が降板

――クロエがディルドを使ってポールとセックスするシーンは衝撃的でしたが、女性はこういった欲望を潜在的に感じているのかもしれません。

オゾン監督:ディルドのセックスシーンは原作にもないし、最初はシナリオにもなかったんです。でも、双子について興味深い事実を発見したんですよ。双子の間でなにか葛藤が起こるとき、一人は“主”になり、もう一人は“従”になるという主従関係ができるらしいんです。“支配と従属の関係”を男女のセックスで描きたくて、ディルドのシーンを盛り込みました。それに、私たちには多かれ少なかれ、無意識下に暴力的な側面もあるのではないでしょうか?

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