
今回は、モテる男性を自分のものにしたいと頑張って結婚したものの、不倫されて離婚した女性に話を聞いた。
◆モテる彼を自分のものにしたくて
モテる男性から「つきあってほしい」と言われると、女性としては舞い上がりがちだ。社会的地位、財産がある男性でも同じこと。つまり、他より秀(ひい)でた男性に求められる自分もまた、他の女性より秀でていると思えるからだ。
「私がいたのは女性が多い職場でした。女性10人に対して男性1人くらいかなあ。ま、上層部は男性も多かったですが、現場はそんな感じでした」
アサヒさん(35歳)は28歳のころ、女性6人を束ねるチームリーダーに抜擢された。その上司となったのが3歳年上のショウタさんだった。彼は他の営業所から異動してきたのだが、モテると社内中で噂だった。
「かっこいいんですよ、本当に。顔もいいしスラッとしていて。学生時代はずっとテニスをしていていい成績も残していたようです。女性の扱いにも慣れているようで、私たちのチームも一気に活気づきました」
アサヒさん自身は、彼に個人的な興味はなかった。モテる男は、実際つきあうと、きっと性格も悪くて一緒にいてもおもしろくないと思い込んでいたのだ。
「ところが一緒に仕事をしてみると、判断は早いし行動力もある。信頼できる上司だと感じました。私がチーム内の意見統一が図れずに困っていたときも、親身になって相談に乗ってくれた。だんだん個人的にも惹かれていったんです。こういう男性に惹かれても恋に発展などするはずはない、私はきれいじゃないしといじけていました」