それでも仮病では1日休むのが限界です。休んだ次の日、重たい足取りで幼稚園へ向かったゆっぺさんを待ち受けていたのは、思いもよらない展開でした。この続きは、ゆっぺさんのブログで確認してみてください。
◆今この瞬間にも悩んでいる子どもがいるかもしれない
幼稚園で受けた性被害を母親にも先生にも打ち明けることなく、大人へと成長したゆっぺさんですが、保育園に通う娘さんが園で流行っている“お友達の下着をズボンごと下ろす遊び”への悩みを打ち明けてきたことをきっかけに、「子ども同士の性被害に気付いていない大人たちに知ってもらいたい」と、マンガ化を決意したそうです。
これまで、ボス太郎の行為によって「傷ついていた自覚はなく、トラウマにもなっていないと思っていた」というゆっぺさんですが、いざ描き始めると、「悲しくもないのに涙が出てくることが何度もあって、気持ちを封印していただけで、無意識ながらもしっかり傷付いていたのだとわかりました」と、初めて自分の本心に気付いたといいます。
また、『なんで言わないの?』を公開したところ、「同じような体験をした」という読者からのコメントが多数寄せられることに。ゆっぺさんは、「こんなにも隠れた被害者がいるということは、今この瞬間にも悩んでいる子どもがいる可能性があるということです」と、子ども同士の性被害について大人に知ってもらいたいとの思いを、より強く抱くようになったといいます。