
次々と報道される有名人の結婚離婚。その背景にある心理や世相とは? 夫婦関係を長年取材し『夫の不倫がどうしても許せない女たち』(朝日新聞出版)など著書多数の亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)
◆「生きていくために必要」とまで…
秋篠宮眞子内親王が、先日、お気持ちを文書で発表された。話題になったのは、次の言葉だ。
「しかし、私たちにとっては、お互いこそが幸せな時も不幸せな時も寄り添い合えるかけがえのない存在であり、結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」
これだけ丁寧な言葉を使いながらも、自分の気持ちを端的に過不足なく伝える技術もさることながら、その「必死さ」はじゅうぶんに伝わってくる。
◆最初から遠距離期間が長い2人。会えない時間が愛を育てる
そもそも眞子内親王が、婚約者とされる小室圭氏に出会ったのは2012年。皇室の慣習である学習院大学ではなく、“自分の意志を貫いて”進学したと言われるICU(国際基督教大学)の交換留学生のための説明会でだった。
すぐに意気投合し、8月からおふたりは交際を始めた。ところが眞子内親王は、9月からイギリスへ1年間留学。出会ってすぐに遠距離恋愛になっているのである。
つきあい始めてすぐ遠距離になっても連絡をとりあい、関係を深めていったふたり。まさに「会えない時間が愛育てる」を交際初期から実践してきていたのだ。