長瀬智也の『俺の家の話』も挨拶も、“自分がない”終わり方が泣かせる

長瀬智也の『俺の家の話』も挨拶も、“自分がない”終わり方が泣かせる
(画像:『俺の家の話』TBS公式サイトより)
 3月31日で芸能界を引退した長瀬智也。

 俳優として最後の作品になるドラマ『俺の家の話』(TBS系列)最終回が3月26日に放送され、31日にはバラエティー番組『TOKIOカケル』(フジテレビ系)に最後の出演をしました。

『俺の家の話』は、長瀬智也とは長年タッグを組んできた脚本家・宮藤官九郎との11年ぶりの作品となるもので、最終回の放送後「#俺の家の話」がツイッターの世界1位になるなど、大きな反響を呼びました。

 そこで、『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』などの著書があるドラマライターの田幸和歌子さんに、『俺の家の話』と俳優・長瀬智也をどう見ているかを聞きました。

(以下、田幸さんの寄稿。ドラマ『俺の家の話』最終回のストーリーについての言及があります)

◆長瀬智也×クドカンの最高傑作『俺の家の話』

 これまでも映画・ドラマで5回組んできた長瀬智也×クドカン。その相性の良さは誰もが知るところでしたが、40代と50代になり、重ねてきた年月や経験によって見える景色や表現の幅が広がってきたことを感じさせられる、2人のタッグの最高傑作でした。

「俺の家の話」と長瀬智也に何度もモノローグで語らせつつも、そこで描かれる仕事への誇りや、老いや介護、認知症などの家族の問題は、どれもこれも年齢を重ねた視聴者には我が事として響くものばかり。

 しかも、勝手に家を出て勝手に帰ってきて、勝手に死んだ「長男」で「兄貴」の存在の大きさはやっぱり特別で、にもかかわらずそんな存在が突然死んでしまった後には、みんながそれぞれあるべき場所におさまるという「俺のいない 俺の家の話」の結末もまた、切なく可笑しく、泣かせます。

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