米サンデル教授の「白熱教室@台湾大学」

米サンデル教授の「白熱教室@台湾大学」
(台北 12日 中央社)米ハーバード大学の著名な哲学者、マイケル・サンデル教授が台湾に招かれ、中華民国文化部の主催により11日、台湾大学体育館で「お金で買えないもの」と題する講演が行われた。今台湾で話題になっているマスメディアの寡占化問題についても提起され、聴衆らと活発な議論が行われた。

サンデル氏は討論対話形式で講義を進めることで有名で、大学で開講した「正義」はこれまでに延べ1万4000人の学生が受講、その内容をまとめた「これからの『正義』の話をしよう」は世界中でも話題を呼んだ。

同氏は今回の講演で、市民生活に身近な話題から説いた新著、「それをお金で買いますか」の内容を中心にして6000名の聴衆と議論を進めた。

金銭は学生の学習意欲を呼び起こすのに有効かとの話題では、これを一種の賄賂だとする見方と、報奨はかまわないとする声、金銭ではなく図書券で奨励すべきだなどの意見が出た。これに対してサンデル氏は市場原理への依存によって学習への情熱が逆にそがれるとし、金銭を与えられた学生の成績が伸びず学習の習慣が身につかなかったというアメリカでの実験結果を紹介した。

また、商店間の競争についての話から議論はメディア問題に移り、聴衆の9割がメディアの(他社買収などによる)寡占化反対に挙手。新竹・清華大学の学生、陳為廷さんは「雑貨店はコンビニと異なり、地域をまとめる役割も担っている」とし、特定商店やメディアの独占状態の中でウソや偽善が混じる可能性を指摘。しかし一方、「メディアの運営も所詮は資本主義市場の中でのこと。一般市民が独占的メディアを拒めばすむ」との反論も出た。

講演の最後にサンデル氏は、「今夜、私達は意見の分かれる議題について話し合った。最近の社会は、物事の決定は議論を経ずに全て市場競争に委ねればよいとの考え方に陥りがち。しかしこれは誤りで、正義を含む様々な課題についての公的議論による社会的な合意の形成が必要だ」などと締めくくった。

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