日本時代の温泉宿、内輪もめで100年の歴史に幕=台湾

日本時代の温泉宿、内輪もめで100年の歴史に幕=台湾
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(台北 28日 中央社)日本統治時代から続く由緒ある温泉宿、逸邨大飯店(台北市北投区)が廃業の危機にさらされている。経営者の兄と所有者である弟の間でドロ沼裁判が続き休業していたが、最高裁判所は24日、弟への賃料支払いを怠ったとして兄に旅館の返還を命令、閉館はほぼ確実となった。

およそ100年前に当時の日本軍の招待所として「星の湯」の名前で始まった逸邨大飯店は、日本庭園を備えた純和風建築に石造りのゆったりとした湯船が特徴で、良質なラジウム温泉として知られた。戦後も「星乃湯」の通称で親しまれ、温泉地・北投で3本の指に入る伝統建築の温泉宿として台湾や日本の温泉好きを引きつけていた。

1996年に先代から経営を引き継いだ兄は、所有者となった弟に毎月7万台湾元(約23万円)の賃料を支払う約束となっていたが、2006年から滞納が目立ち始め、2008年からは「不景気のため」(兄)として支払いがストップ。弟は未払い分の返済と建物の返還を求め裁判に訴え旅館は休業状態となり、元々老朽化の激しかった建物はさらに荒廃が進んでいる。

兄は、宿は家族で営んでおり土地と建物は一族の所有だと主張、過去の月々の支払いは実際には賃料ではなく弟への生活費だったと説明していたが認められなかった。所有者の弟はアメリカに移民しており、100年続いた星の湯の廃業は避けられないと見られる。

(編集:高野華恵)
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