
金門は渡り鳥が南北に移動する際の中継地で、台湾本島では観測された記録のないシキチョウやハリオハチクイ、または本島では珍しいとされるヤツガシラなど、計300種類が登録(今年3月4日時点)されており、特に金寧郷・慈湖と烈嶼郷・陵水湖では最も多種多様な鳥を観測できるという。
2泊3日の野鳥鑑賞ツアーで16日金門入りした日本野鳥の会大阪支部一行20人は、金門固有種のハリオハチクイなどをメインに観測した。団長を務める橋本正弘氏は、日本ではハリオハチクイのような美しい鳥を見ることは難しく、またヤツガシラの大群が訪れるなど金門の生態保全は素晴らしいと興奮気味に感想を語り、これからも何度でも鑑賞に来たいと話した。
野鳥の会では昨年6月にも金門バードウォッチングツアーを開催、野鳥の種類の多さに魅せられ、2度目の金門行きとなった。今後は、毎年夏と冬の2回、金門での野鳥鑑賞ツアーを続けて行きたいとしている。
今回の金門ツアーを担当した旅行社によると、東日本大震災で台湾から大きな支援が寄せられたことで台湾への関心が高まり、感謝を伝えたいと様々な台湾ツアーを組む動きが日本全国に広がっているという。
(編集:荘麗玲、高野華恵)