台鉄台東線・月美駅、91年の歴史に終止符/台湾・台東

台鉄台東線・月美駅、91年の歴史に終止符/台湾・台東
(台東 27日 中央社)東部・花蓮と台東を結ぶ台鉄・台東線(花東線)の無人駅、月美駅が26日深夜、91年の歴史に幕を下ろした。月美駅の廃止はこの区間で電化と同時に進められている路線の直線化にともなうもので、列車はこれまで時速70キロ程度しか出せなかったが、今後は130キロで走行可能となる。

台東線は台湾東部中央の花蓮と南東部の台東までを結ぶ鉄道路線。大正後半の1920年代に路線を拡張、開業し、日本統治時代から762mmの軽便鉄道として活躍していた。1982年に1,067mmへの改軌工事が終了、現在の路線は151.9キロ。ただし、全線単線で電化されていない。

台東線は北から台東県に入ると、池上、関山、鹿野、卑南、台東と続くが、山がちで難所の多い東部だけに、月美駅を含む関山-鹿野の16.2キロ区間は急カーブが5つもあり、これまで列車は時速70~80キロ程度しか出せなかった。直線化に加えて、現在進められている台東線の電化・複線化が実現すれば、日本から導入された特急プユマ号なども走行することになる。

月美駅は日本時代の1922(大正11)年5月10日から「月野駅」の名で開業、1962年12月に月眉駅と改められたが、台中にも同名の駅があり、1963年5月に月美駅と再び改称。しかし、地元では月眉駅の名で親しまれてきた。もとは三等駅(駅長・副駅長がおかれた小規模駅)だったが、過疎化が進み急行の発着もなくなり、地域はすっかりさびれて、1982年9月30日、無人駅に降格された。そしてきのう、台東線の直線化にともなって月美駅はその歴史に幕を閉じた。

現在働き盛りの地元出身者は、「台東の学校まで汽車(気動車)で通っていたが、月美駅が見えてくると家が近づいたと感じたものだ」と懐かしそうに語り、駅の廃止を惜しむ。

また、地元住民らによると付近は稲作地帯で、美しい田園をバックに弧を描きながら進む気動車の最後の姿をカメラに収めようと、ここのところ50~60名の鉄道ファンが毎日月美駅周辺に集まっていたという。

(編集:谷口一康)

当時の記事を読む

フォーカス台湾の記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

もっと読む

海外ニュース

海外ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2013年6月27日の国際総合記事

キーワード一覧

このカテゴリーについて

世界の経済情報、政治、外交、宗教や事件など世界中の情報をお届け中。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。