
来月到着する日本製の量産先行車が投入されるのは北部の基隆-新竹区間で、残りは台湾で製造され、37編成全ての配備が完了するのは2016年1月頃になるとみられている。その際、キョ光号、復興号、光華号のうち手動ドアを使う旧式車両は廃車となる。(キョ=草かんむりに呂)
新しいEMU 800型はステンレス製の車体でグレーの地に青や黄色のラインが入り、先頭は特急タロコ号と同様の流線型で台湾の通勤車としては初めてのデザイン。最高時速は現在の通勤用EMU700型より20キロ速い130キロで、車内には左右ドア上部のLED板で停車駅などが、4つの液晶モニタで乗り換えなど運行情報が表示される。
1列車あたり352座席、1262人の立席で、車内は規定15%の優先席比率をEMU700型の20%を超え25%にまで高めており、優先席付近の床とつり革は見分けやすいよう色で区別、満員の時でも便利なよう座席には手すりをつけ床は滑り止め仕様。1号車と8号車には自転車持ち込みエリアとバリアフリー対応施設がある。
(写真提供=台湾鉄路管理局)
(編集:谷口一康)