(屏東 3日 中央社)行政院農業委員会・農芸研究室によると、台湾が独自に品種改良した枝豆の新品種、「高雄11号-香蜜」が今年10月から12月にかけて初めて日本へ輸出されている。濃厚な芋の香りを持つのが特色で、その数量は年内約1000トンに達すると見られている。


台湾はこれまで、芋の香りがする枝豆(芋香毛豆)として主に日本の香姫(茶豆)品種を栽培してきたが、新品種は従来種よりも“さや”が大きく生産量も高いため、25%の生産高増加が見込めるという。

10年の育成を経た香蜜の栽培面積はすでに180ヘクタールに達しており、国内のみならず日本向けにも輸出されている。香蜜の種からは豆乳が作られるといい、消費者は従来とはひと味違うおいしさを楽しめそうだ。

台湾の枝豆輸出高は年間約6千万米ドル余りで日本でのシェアは中国大陸やタイを抜いて41.8%に達している。これに占める芋香毛豆の数量は約20%にとどまるなど量は少ない反面、市場価格が高く1キロあたり0.2~0.4ドル高くなっている。

(1米ドル=約103円)

(編集:荘麗玲)