訴えられていた蔡育林被告は昨年2月19日、台湾鉄道のサロンカーを貸し切り、「痴漢列車パーティー」を主催し、男18人と“主役”の未成年の少女1人、見張り役の男3人、アシスタントの女2人が参加した。
新北地方裁判所で開かれた一審では検察側の主張を認め、林被告に対し懲役6カ月または罰金18万元の有罪判決を下したが、無罪を主張していた蔡被告はこれを不服とし、その後高等裁判所へ上訴するも棄却され、今回の最高裁でも一審の判決内容を認める結果となり、刑が確定した。
この事件をめぐる裁判では、パーティー自体は貸切列車内での行為であり、公然わいせつ罪にはあたらないとして、蔡被告が利益目的であったかどうかが焦点となっており、蔡被告とともに起訴された5人に対しては、金銭報酬を受け取っておらず、参加費を支払っていたとして、一審で無罪が言い渡されていたほか、800元(2770円)を支払って参加した18人と未成年の少女については今年1月の時点で不起訴になっていた。
(写真:証拠品として押収された「備品」の一部)
(編集:齊藤啓介)