旧跡「撫台街洋楼」でありし日の台北映す特別写真展/台湾

旧跡「撫台街洋楼」でありし日の台北映す特別写真展/台湾
特別写真展が開催される「撫台街洋楼」
(台北 21日 中央社)日本統治時代に建てられた台北市指定の古跡で小型博物館として生まれ変わった「撫臺街洋樓」(別名・大和町洋楼、台北市延平南路)で行われる写真展示会の第一弾として、撮影家・李火増氏の特別写真展が開催されることになった。

1910(明治43)年に建てられた撫台街洋楼は台北城内に唯一残る日本時代の2階建ての戸建て洋館。このエリアにあるほとんどの旧跡が政府機関の建物であるのに対し、民間の店舗として使われていた建築が残っているのは珍しく貴重だ。

今年104年を数える撫台街洋楼は本来の商業施設から第二次世界大戦後は「人民導報」社の所在地となったが、1947年に2・28事件が勃発した際、時局批判が元で警備総部の差し押さえを受け、行政長官公署と国防部軍務局により接収。のちに軍務局の公務員家族用宿舎となり、一時期は漢方の診療所が開業したこともある。

1997年に市の古跡指定を受け、1998年に住んでいた家族らが引き払った後は2002年の火災で1階の石造り部分だけを残して焼失し、古跡の管理者に競売にかけられるという紆余曲折も経た。その後、台北市文化局によって再活用が検討され2009年に修復工事が完了、「台北故事館」責任者の陳国慈氏による管理を経て今年、文化資産の保護や活用に力を入れている台湾歴史資源経理学会に運営が委託されることになった。

今回、撫台街洋楼の1階で行われる「台北城風情特別展」では台湾の撮影家、李火増氏(1912-75)の作品を展示。経済的に比較的恵まれていた李氏は当時、写真機材店のトウ南光氏や張才氏と知り合ったことがきっかけで、カメラを携え台北城内の街並みの記録を始め、ファインダーを通して台北市街の人々や感動的な生活の様を捉え、社会のありのままの姿を映し出すことに長けていたといわれる。文化局によると、李氏に関する記録は少なく、今回展示される台北の古い写真はすべてこの1~2年の間に発見されたものだという。(トウ=登におおざと)

(林長順/編集:谷口一康)

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