
2008年から短歌の会、「台湾歌壇」の第5代代表を務めている蔡さんは、台湾における短歌の普及、和歌を通じた日台相互理解の促進に尽力。また1993年には作家、司馬遼太郎の台湾取材の際に案内役“老台北”として協力し、日台関係の強化に貢献した。
交流協会台北事務所の樽井澄夫代表(=左1)は台湾歌壇の活動に触れ、2011年の東日本大震災発生時には「国難の地震(なゐ)と津波に襲はるる祖国護れと若人励ます」の歌とともに多額の義捐金を寄せたことに感謝の意を示した。
蔡氏は「このままで死ぬわけにはいかない。まだやらなければいけないことがたくさんある」とした上で、日本と台湾の学生や若い人たちの交流をもっと強めなければいけないと語り、今後も引き続き日台間の交流を支援する考えを述べた。
伝達式では蔡氏たっての希望で君が代が斉唱され、メディアから日台関係について問われると「運命共同体」だと答えた。
今年の春の叙勲で台湾からは蔡氏など4人が受章している。
(齊藤啓介)