
阿里山森林鉄道は日本統治時代の1912(大正元)年に平地の嘉義から海抜2000メートルの二万平まで約67キロメートルが完成し、木材の運搬を始めてから百年余りの歳月が経った。台湾中南部・嘉義の阿里山は、宜蘭の太平山、台中の八仙山と並んで当時、「台湾三大営林場」の1つとされ、その貴重な木材を伐採・運搬するため阿里山に鉄道が敷設された。
鉄道の日を祝うため、阿里山森林鉄道の嘉義-北門間では、9日午前9時30分~午後3時30分、蒸気機関車がヒノキ製の客車4両を牽引して5往復する。片道大人15台湾元(約50円)。
また、阿里山森林遊楽区(遊歩道エリア)を走る沼平支線でも、通常の区間車(普通列車)用の車両の代わりに、同じく客車4両を牽いたSLが4往復する。大人料金で片道50元(約170円)、往復80元(約270円)。
(江俊亮/編集:谷口一康)