
ITRIによると、STOBAと呼ばれる新材料は、ナノサイズの樹木状構造を持つ機能性ポリマーで、バッテリーの異常で高温になった際に被膜を形成し、リチウムイオンの移動を抑制させ、電池を安全に停止させることが可能だという。
2009年には革新的な発明品に送られる「米国R&D100アワード」を受賞。台湾ではすでにスマートフォンなどの電子機器や電動スクーターに利用されている。
三井側は、蓄電市場ではさらなる高出力・高容量化や大型化、安全性の向上が課題になっているとした上で、新材料の導入で市場拡大に貢献するのではと期待を寄せている。
計画では2016年度までに台湾での製造拠点を設立し、将来的にはリチウムイオン電池用の部材開発も進める。工研院ではこれを機に、台湾の電池関連産業をさらに発展させたい考えだ。
(韋枢/編集:齊藤啓介)