
この賞は小児がんに侵され、わずか10歳で亡くなった少年、周大観くんを偲んで設立された「周大観文教基金会」が、障害を抱えながらも命を大切にする人々などを称えるもの。今年は台湾や日本、アメリカ、韓国、中国大陸、ドイツ、ノルウェーなどの約20人が推薦を受けた2239人の中から選ばれた。
日本からは「生活にも困難な状態にあるにもかかわらず、障害を克服し社会に愛と勇気を与えた」としてダウン症のピアニスト、鈴木凛太朗さんと「クルーズ旅行を通じて平和の理念を数十年間伝えてきた」ことが評価された、国際交流NGO「ピースボート」創設者の吉岡達也さんが受賞した。
来年には長年公益活動に関心を持つことで知られる韓国の女優、イ・ヨンエの受賞も決まっている。イは、今年2月のソウル旅行中に事故で早産した台湾の女性に約300万台湾元(約1075万円)の医療・入院費などを寄付した。授与式参加のため、来年5月に訪台するという。
(姜遠珍、陳至中/編集:荘麗玲)