(台北 13日 中央社)台湾の航空機部品メーカー漢翔航空工業が12日、富士重工業と契約し、米ボーイング社が開発している最新型機「737マックス」の昇降舵パーツを供給することが分かった。同社の廖栄キン董事長(会長)は、「光栄だ」と喜びを語っている。
(キン=品の口を金に)

737マックスはすでに3200機以上の受注があり、2017年上半期に初号機が納入される見通し。同社は同機に取り付けられるCFMインターナショナル社のエンジン関連部品の製造にも携わっている。

廖会長は、昇降舵パーツに使われる複合材製造分野で大きな前進になるとし、富士重との協力を深めた上で、台湾の航空宇宙産業の国際競争力向上に寄与したいと語った。

また、12日から東京で開催されている2016年国際航空宇宙展には漢翔のほか、国家中山科学研究院などが台湾パビリオンの中で出展。廖会長は台湾航空宇宙公会の理事長を務めており、日台交流を促進し、台湾企業の日本市場開拓の後押しをしたいと意気込んでいる。

(韋枢/編集:齊藤啓介)