
交付第1号となった女性カップルの陳さんと呉さんは、幸せいっぱいの表情で受け取ったばかりのパートナー証を取材陣に見せた。同市民政局の陳淑芳副局長は2人に記念品を贈り、幸せを願った。
パートナー証の交付対象は、一方が同市に戸籍を置き、かつ同市でパートナー登録をしている同性カップル。陳さんは高雄市民、呉さんは台南市民で、3カ月前にパートナー登録を済ませていた。呉さんは、パートナー証の裏書があれば関係を比較的保障されるようになり、パートナーにも逃げられにくくなるだろうと喜んだ。
陳副局長によると、これまでのパートナー登録の公文書は携帯に不便だったが、パートナー証は身分証と同様のカード型で、携帯が便利になった。表には本人の氏名や顔写真、生年月日などが、裏にはパートナーの氏名が記載される。
同市三民区第二戸政事務所によれば、この日は32組の手続き予約が入っているという。
同性パートナー登録は、戸籍を管理する戸政事務所の資料に「同性パートナー」の注記が加えられるのみで、法的拘束力は持たない。同様の登録制度は高雄のほか、台北、台中、台南、新北など11県市で実施されている。
(程啓峰/編集:名切千絵)