
一連の問題の発端は2013年、民進党立法院党団(議員団)の柯建銘総召(院内総務に相当)が自身にかけられた会計法違反容疑などに関する上訴を検察側に断念させるため、王金平立法院長(国会議長)を通じた口利きなどの司法介入を図った疑惑が持ち上がったことにある。その際、馬氏は関連の捜査機密を江宜樺行政院長(首相)らに漏らしたとして民進党関係者から告発された。(役職・肩書きはいずれも当時のもの)
今回の判決は、馬氏に機密漏えいなどの疑いがあるとして柯氏が提起した訴えに対するもの。来月14日には黄世銘・検察総長(当時)に機密である捜査情報の漏えいを教唆したことに関する公判が開かれる見通し。一方、柯氏は判決に不服として控訴する考えを示している。
(游凱翔、王揚宇、劉麗栄/編集:齊藤啓介)