この事態の回避を図るため、台湾では昨年7月漁業に関する法律の改定や制定が進められ、今年2月にはモニタリング・規制・監視(MCS)システムの確立により、遠洋漁船を24時間監視できるようになった。また、漁業分野での国際提携や漁獲時の追跡可能性(トレーサビリティ)確立など計11項目の改善を終えており、林主任委員はこれらの実績から警告解除につながると強い自信を示した。
台湾がイエローカードを受けた背景には、2015年に漁船「順得慶888号」が捕獲したサメのヒレを切り取り、残りを海に捨てたのを環境保護団体グリーンピースが違法・無規制・無報告漁業(IUU)を行ったとして検挙したことがある。
(楊淑閔/編集:荘麗玲)