台湾の体育署、「選手の権利が最優先」 五輪名義めぐる国民投票で

台湾の体育署、「選手の権利が最優先」  五輪名義めぐる国民投票で
10月6日のアルゼンチン・ブエノスアイレス夏季ユース五輪開会式で中華オリンピック委員会の旗を持って入場行進するアーチェリー台湾代表の湯智鈞
(台北 20日 中央社)「台湾」名義での東京五輪への参加申請の是非を問う国民投票を控えた16日、教育部(教育省)体育署は、台湾が「チャイニーズタイペイ(中華台北)」の名義使用を取り決めた国際オリンピック委員会(IOC)との協定に違反すれば資格停止や除名に及ぶとするIOCからの書簡を受け取った。これについて同署の幹部は19日、これまでずっと協定を遵守していると述べ、「選手の出場権利を守ることが最優先」とする姿勢を強調した。

国民投票については、台湾は自由で民主的な国家であり、「人民が国民投票で民意を伝えることを尊重しなければならない」としつつも、「最終的にはIOCの関連規定を守る必要がある」と述べた。国民投票が成立した場合の対応については「立場を想定した回答はしない」とした。

一方、米国務省の報道官は台湾メディアのメール取材で、「一つの中国」政策や米中間の3つの共同コミュニケを守り、「台湾関係法」における責任を果たすという米国の政策は変わらないと回答。その上で台湾の国際参加について、主権国家でなくても加盟できる国際機関への参加や、主権国家であることが会員資格となる国際機関への有意義な参加を支持するとする一貫した立場を示した。

台湾は1981年3月、「チャイニーズタイペイ」の名義と旗、エンブレムを使うことで諸外国のオリンピック委員会と同等の権利を得られるとするIOCとの協定にスイスのローザンヌで調印している。

(龍柏安、鄭祟生/編集:塚越西穂)

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