(金門 22日 中央社)離島・金門で20日、土地の守護神「城隍神」の分祀を記念する宗教行事「ゴ島城隍文化観光フェスティバル」の開幕式があった。城隍神の分祀から339周年。
同フェスでは5月25日まで、パレードや音楽会などを行い盛大に祝う。(ゴ=さんずいに吾)

城隍神を祭る廟は元来、島南西部の金門城にあったが、1680年に中西部の後浦へ政治拠点が移ったのを機に同地にも城隍廟が建てられ、「ゴ島城隍廟」と名付けられた。同フェスは、城隍神が新たな地に祭られた日とされる旧暦4月12日(今年は5月16日)を記念して毎年開催される。

ビン南の伝統的な宗教儀式の特色が残されているとされる同フェス。目玉の1つに、長くつなげられた椅子に伝統衣装を着た子どもたちを乗せ、大人が担いで街を練り歩く「百節ムカデ座」と呼ばれるパレードがある。子供の健やかな成長を祈るためだという。
今年は20日の開幕式前に行われたほか、5月11日にも実施される予定。(ビン=門構えに虫)

開幕式であいさつした楊鎮ゴ・金門県長は、近年同フェスに観光の要素が取り入れられていることに触れ、宗教行事以上のものになっているとアピール。今年は金門に生息するユーラシアカワウソの保護イベントも盛り込まれている。(ゴ=さんずいに吾)

(黄慧敏/編集:楊千慧)