金門県を自然共生の島に 林務局が意欲/台湾

(金門 16日 中央社)農業委員会林務局の廖一光副局長が10日、離島・金門県を訪問し、同局が提唱する生態保全プロジェクトについて楊鎮ゴ県長と協議を行った。廖氏は、島嶼生態系は外来種の侵入などにより破壊されやすいが、長期的な観測や新技術の応用で人と自然が共生できる環境を作れると述べ、島内の多様な生態系の保護に意欲を示した。(ゴ=さんずいに吾)

同局の生態保全プロジェクトは、日本の「SATOYAMA(里山)イニシアチブ」構想に着想を得て、官民一体の体制で国家規模の生態系ネットワーク構築を目指すもので、その一環として昨年、金門県に補助金が支給された。用途として、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されるユーラシアカワウソの保護施設設置などが想定されている。ユーラシアカワウソはかつて台湾全域に生息していたが、現在では同県だけで確認されており、その数は200匹に満たないとされる。

同県政府建設処は、観測用として32台の自動撮影カメラを設置したところ、2018年から19年春にかけて32匹のカワウソの赤ちゃんを確認できたと説明。島内のカワウソが繁殖を続けていることが分かるとし、数量減少の要因となりうる野良犬や交通事故などの対策にも取り組む姿勢を示した。

(黄慧敏/編集:塚越西穂)
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