(台北 29日 中央社)配車サービス「ウーバー」を規制する新規則が6月上旬に施行となる見通しだ。交通部(交通省)が28日明らかにした。
タクシー業者は肯定的に評価する一方で、ウーバー運転手はこれに強く反発。ウーバー運転手らでつくる団体「配車プラットフォーム自助会」は29日午後、行政院(内閣)前で会見を行い抗議した。

ウーバーは、登録している運転手が利用者を運ぶライドシェアサービス。台湾には2013年に進出したが、事実上の白タク行為になっているとして政府から問題視された。罰則強化などを背景に17年2月にサービス停止となったが、同年4月レンタカー事業者との提携でサービスを再開。だが、タクシー業界からは不満の声が上がっていた。


交通部は今年2月、関連規則の改正案を公告。改正案には「レンタカー」が街中を巡回し、客を輸送してはならない▽料金は日もしくは時間単位で計算▽1回の利用時間は最低1時間―などの内容が盛り込まれた。施行されれば、10月上旬から違反の取り締まりが始まる。

同部の王国材政務次長は、ウーバー側に新制度下での運営や、タクシー業者としての登録を求める方針を示している。失業を懸念するウーバー運転手に対し、規則で認められた「多元化タクシー」への転換を全面的に支援すると呼び掛けた。

台湾タクシー産業発展連盟は、欧米ではウーバーが社会問題をもたらしていることに言及。
違法なウーバー運転手の転職をサポートするとして交通部に協力的な姿勢を示した。

ウーバーは28日、交通部の発表を受け声明を出し、遺憾を表明。同部の決定は大多数の消費者の選択を無視しているとし、改正案はウーバーをめぐる問題の解決にはならないと指摘した。消費者や交通産業の発展に損失をもたらすとも訴え、交通産業の多様化を受け入れるよう呼び掛けた。

配車プラットフォーム自助会は29日、交通部のやり方ではウーバーの運営方式や消費者の需要に合わないと主張。インターネットを使った配車サービスに特化した法整備を進めるよう求めた。


(汪淑芬、呉家/編集:楊千慧)