中国は国防白書で、「『台湾独立』など分裂を図る勢力やその活動は、台湾海峡の安定と平和における最大の脅威」だと指摘。また、「台湾問題の解決や国家の完全な統一の実現は、中華民族にとって根本的な利益になる」とした上で、統一を堅持する立場を改めて強調し、武力行使も辞さないとした。
国立中正大学(嘉義県)の林穎佑兼任助理教授(非常勤助教授)は、人民解放軍が防衛を主としていることを国防白書で強調することで、中国脅威論の払拭を図るのが最大の目的だと分析した。
また、習近平氏が主導した軍改革後、初の国防白書の発表となったことに言及し、軍改革が一段落したことを示す意味合いもあると説明した。
(游凱翔/編集:楊千慧)