(台中 19日 中央社)1999年に2400人以上が犠牲になった台湾大地震から21日で20年となる。中部・台中市は17日から、市政府内で被害と復興の歴史を振り返る企画展を開催している。
同市に2010年に統合された台中県は震源だった南投県に隣接し、大きな被害に見舞われた。27日まで。

同市政府都市発展局によれば、市はこれまで倒壊した建物57棟を再建。震災によって損壊した建物の再建を促進する法令が廃止されてからは、都市再開発事業として復興を進めてきた。同展では、歴史、再建、反省と変革の3つのテーマに沿って震災を振り返り、災害の防止や復興に関する法令、政策についても紹介する。

17日の開幕式典には令狐栄達・副市長らが出席し、復興に携わってきた建築家たちに感謝状を贈った。
災害防止の計画や措置について伝えていきたいとの姿勢を示している。

市は同地震から20年となるのに合わせ、市内各地で記念イベントや音楽会などを催す。市政府消防局は21日、避難訓練を実施する。

(カク雪卿/編集:楊千慧)