
古屋氏は中華民国(台湾)の建国記念日「双十国慶節」(10月10日)関連行事に出席するため台湾を訪問中で、この日は台北市内で開催された国際フォーラムで講演した後、メディアの取材に応じた。
台湾にTPP参加の資格があるとした理由としては、台湾の経済力の強さや、アジア太平洋経済協力会議(APEC)や世界貿易機関(WTO)の一員であることを挙げた。
一方で、台湾が福島など日本5県産の食品への禁輸措置を続けている件がTPP加入の妨げとなる可能性については、規制の継続が可決された昨年11月の国民投票の結果を遺憾とする日本の議員の立場を示し、問題の早期解決を願いつつも、食品問題とその他の問題を混同することはないとした。
古屋氏によると、台北で10日に挙行される国慶節の祝賀式典には、日本からの超党派議員約20人が列席する予定。通常ならば議員が日本を離れることができない国会会期中の訪台だと説明し、日台関係を重視する姿勢を強調した。また、今回は特別に、日本の議員と台湾在住の日本人生徒らが日台友好の象徴として共に祝賀パレードに参加することになっているという。
(侯姿瑩/編集:塚越西穂)