
報告書では両岸(台湾と中国)の関係について、「われわれは北京の台湾いじめへの関心を繰り返し表明してきた」とし、軍事演習や経済的圧力、国際空間の抑圧、台湾と外交関係を結ぶ国の引き抜きなどの具体例を挙げた上で、「これらの行為は数十年に及んで両岸の双方に恩恵をもたらしてきた両岸関係の現状を傷つけている」と非難した。
報告書は米国防総省が6月に発表した「インド太平洋戦略」を基礎としてまとめられた。
また、米国務省は3日付で、ペンス副大統領が昨年11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で発表した「インド太平洋透明性イニシアチブ」に関するファクトシートを公表。さらなる連携の機会創出に向けてオーストラリアや日本、ニュージーランド、韓国、台湾と積極的に協調していることが説明された。
これに対し、外交部の欧江安報道官は4日、歓迎の意を表明し、インド太平洋戦略の下で台米の密接なパートナー関係を引き続き強化していくと述べた。
(徐薇テイ、顧セン/編集:名切千絵)