
2016年に友好館協定を締結し、石炭をテーマに交流を深めてきた両館。同展では、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に登録された福岡県の炭坑絵師、故山本作兵衛氏の作品の複製画が展示される。新平渓煤鉱博物園区によれば、台湾に保存されている炭坑の施設や資料、写真には山本氏の作品に描かれている風景と重なる部分が多々あるという。
呉明機・新北市副市長は、平渓の住民の高齢化に触れた上で、かつて盛んだった石炭鉱業を新たな方法で生かし、同地にスカイランタン以外の特色が生まれることに期待を寄せた。
この日は炭坑で働いていた人々も招かれた。16歳のときに働き始めた元炭鉱マンの周朝南さんは、石炭は台湾の経済に大きな影響をもたらしたと言及。これらの石炭は炭鉱マンたちの命と引き換えに得られたものだとし、産業の発展の過程や歴史における地位をより多くの人々に知ってもらいたいとの考えを示した。
(葉臻/編集:楊千慧)