(ブリュッセル中央社)スイスのビジネススクール、国際経営開発研究所(IMD)が18日、63カ国・地域を対象とした最新版の世界人材レポートを発表した。台湾は20位と前回より7つ順位を上げ、同調査が始まった2013年以来の最高位となった。


世界1位はスイス。2位以下はデンマーク、スウェーデン、オーストリア、ルクセンブルクで、上位5位を欧州勢が占めた。アジア1位はシンガポール(世界10位)。香港(同15位)、台湾、マレーシア(同22位)、韓国(同33位)、日本(同35位)がこれに続いた。

ランキングは「人材への投資と育成」「人材にとっての魅力」「人材活用の準備性」の3分野をそれぞれ100点満点で評価したもの。台湾は準備性が12位と、前回の27位から大きく前進。
投資と育成は24位(前回25位)、魅力は29位(前回32位)で、いずれも前回の評価を上回った。

台湾の躍進の主因としては、人材の準備が十分だったことが挙げられている。同分野に関する項目別評価では、「PISA(学習到達度調査)レベル」(2位)や「理工系出身者の多さ」(3位)が上位だったほか、「熟練労働者」(26位)、「金融人材」(22位)、「上級管理職の国際経験」(36位)などで前回よりも評価を上げた。

一方、「生活コスト」(48位)、「頭脳流出」(46位)、「外国高度人材にとっての魅力」(48位)など、魅力に関する項目別評価で振るわないものが目立った。

(唐佩君/編集:塚越西穂)